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★抱っこしないと泣いちゃうぞ

★初節句に思う

★他山の石

★初めての入院:救急車出動

★初めての入院:乳児の入院生活

★初めての入院:初めての添寝

★初めての入院:やっと退院

★高い高いは楽しいね


Photography by Wisteria Field
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2005年5月

★抱っこしないと泣いちゃうぞ(5月1日)
子供の成長は驚くほど早く、この前までは(生後3ヶ月くらいまで)ただのミルク飲み人形みたいなもので、ミルクを飲むか眠るかどちらかだったの息子だが、最近はだいぶ起きている時間が長くなってきた。起きていればそれなりに可愛いこともあるが、子守はたいへんなのである。(泣)

29日と1日に子守をしたがこれがたいへんだった。だいたい泣き始めるのはミルクがほしいときが多いので、当然ミルクをやる。ミルクをやればすぐに眠ってしまうというのが以前のパターンだが、最近はそうはいかない。

しばらくおもちゃで遊ばせていてもすぐに飽きてしまって、ぐずぐず言い出す。多分眠たいのだろうとは思うが、なかなか寝てはくれない。そうしているうちにギャーギャーと泣き出す。こういうときには抱っこをして部屋の中をあっちこっち歩き回ってやると、あまり目にしないものを見られるためかだいたいは泣き止んでしまう。しかし、ウチの息子は9kgもあるデブチンなのである。私は腰が痛いこともあって抱っこはせいぜい10分くらいが限界。それでベットに寝かすとまた泣き出す。こうなると抱っこをして歩き回る以外は何をしても泣き止まないのだ。ひざの上で抱っこしても駄目で、とにかく歩き回らないと気に入らないようなのだ。

ギャーギャーと泣いているときの息子はまるで「抱っこしないと泣いちゃうぞ」と言っているかのようで、とても憎らしいのである。

初節句に思う(5月5日)
5月5日は端午の節句(子供の日)。昨年10月に生まれた息子にとっては初節句ということになる。世間一般では武者人形などを飾ってお祝いするらしい。ウチも女房の母親からこれでよい人形を買いなさいと多額のお祝いをいただいた。

女房は浅草橋の人形専門店に行ってみたのだが、店員の態度が高飛車だったようで、腹を立てて帰ってきた。「縁起物ですからお子様のためにケチっちゃだめですよ。」みたいな感じらしいのだ。流されやすい親心に便乗した商売なのである。

ちょっと待てよ、とここで考えた。子供のためにいろいろとしてあげたいのは親心。もちろん私も親心を持っている。ただ本当に子供のためになることにお金を使ってあげたい。こんな人形にお金を使ってどうなる、女の子ならば嫁入りに代々の雛人形を持参してそれなりの意味はあるかもしれない。そもそも俺は五月人形の記憶すらない、ああ馬鹿らしい。
ということで、ほどほどの人形(それでも高い!)を買うことにした。
そして女房が金太郎の腹巻を自作して人形の前で記念写真。

その日の晩に気づいたが、息子の歯茎から乳歯が1本顔を出していた。すくすくと息子は成長しているようである。そんな初節句であった。

他山の石(5月5日)
人それぞれ子育ての仕方は様々だ。もちろん正解があるわけではないが、世間一般で言われているのは、最近の親は子供を甘やかしすぎている、という言い方だ。私自身も子供は甘やかさないぞ、と心に決めているが、実際にどうなるかは自信がない。

さすがにこれはちょっとねぇ、と感じた事例を一つ紹介しよう。
知人の息子さんは大学生。自慢の息子でなかなか賢い男の子だ。その子が一人暮らしをしたいということで、最近アパートを借りて一人暮らしを始めたという。知人は横浜市在住で息子が通学に長時間を要するわけでもない。てっきり息子がアルバイトで部屋代を稼いでいるのかと思ったら、親が10万円まで補助しているという。私はうっと内心で呻いた。
その息子は研究者になりたいということなので、研究者で食っていくのはたいへんだね、と私が言うと、その知人は、それは大丈夫、私が面倒みるから、みたいなことを言う。
私はげげっと内心で呻いた。

まあ子育てについての考え方はいろいろあるだろうが、私が一番大切だと思うのは、自分の力で世の中を生きていく力を身につけさせることだ。
知人の例はいくらなんでも甘やかしすぎだと思うが、平均的な世の親はこんなものなのだろうか。他山の石としたいものだ

はじめての入院:救急車出動(5月18日)
息子は4月から保育園に入園したのだが、予想どおりよく病気をもらってくる。風邪をひいてGWの北海道旅行が中止になったことは既に書いたとおりだ。GW中にだいぶ咳もおさまり安心していたのだが、GW明けの週の後半からまたぶり返してしまった。ひょっとしたら保育園でまたうつされてきたのかもしれない。

以前もらった薬を飲ませたがなかなかよくならない。昨晩(17日)ちょっとした飲み会を終えて帰ってみると家には誰もおらず、妻の書置きがある。「直遥の病状が悪化したので江東区の夜間医療センターに行ってきます。」ちょっと罪悪感。俺が飲んでいる間に妻は。。。
間もなく妻が帰ってきたが、たしかに息子の病状は悪化している。ぜいぜいと音を立てて息をしていて、素人目にも普通じゃない。
医者の指示は、夜中に病状が悪化したら救急で大きな病院に行ったほうがいいとのこと。
妻が子供の部屋(我が家では親と子供の寝室は別)で寝ることにした。息子は夜中に何度か咳込んでいたが、あぶないというほどではなく、朝を迎えた。

妻と話し合い、妻がかかりつけの医者に連れて行くことになり、私は会社に出勤した。
昼休みに家に電話したが、誰も出ない。おかしいなと思っていたところ、夕方妻から電話が入り、入院したという。
妻の話では、私が家を出てしばらくすると、息子の顔色が見る見る間に青くなり、呼吸困難に陥ってしまったというのだ。妻はこのまま死んでしまうのではないか、と思ったとのこと。妻は直ちに119番した。10分くらいで救急車が到着したときは息子は落ち着きを取戻していたが、そのまま救急車で近くの救急病院(墨東病院)へ。
ここで吸入等の処置を受け、入院したほうがよいということになったが、あいにくこの病院は満室。それで一駅隣の病院(両国の同愛記念病院)を紹介してもらい、直遥、はじめての入院ということになったわけだ。

はじめての入院:乳児の入院生活(5月20日)
入院当日(18日)私が会社から病院に駆けつけると、直遥は病室(個室)でギャーギャーと泣いていた。足には点滴の針を刺され、首からは酸素マスクのようなものをぶら下げている。息はぜえぜえとしていて咳込むとつらそうだ。
医者の話によると、検査でウィルス反応が出たとかで、病名は「細気管支炎」という。HPで調べてみると、2歳くらいまでの子供(特に6ヶ月くらいの子供)がよくかかる病気だそうだ。特効薬はなく、体力で徐々に直すしかないようで、しばらく入院することになった。
個室の病室はビジネスホテルのような感じで、ベッドも大小2つある。これなら家より落ち着くね、などと軽口をたたいていたのだが、翌日には大部屋のほうが看護婦さんの目が行き届くということで大部屋に移されてしまった。

さて生後7ヶ月の乳児の入院生活はというと、普段だって寝たり起きたりしているわけだから、生活ぶりは普段とあまり変わらない。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。ただ、日に何度か吸入を受けたり、体温を測られたり、聴診器を当てられたりする。
かわいそうなのはやはり点滴だ。昔は乳児にこんなに点滴をしなかったのではないかと思うが、現代の医療は点滴多用のようで、ほとんど一日中、気管支拡張剤や抗生剤の点滴を受けている。何故かわいそうかというと、赤ん坊なのでじっとしていられず手足をばたばたと動かしてしまうわけで、そうすると針が血管からよく外れてしまい、点滴液が血管でなく皮膚に注入されてしまうのだ。これを液もれという。液もれは一見してもわからないのだが、徐々にもれた周辺が膨らんで固くなるのでわかる。こうなると針を刺し直さねばならず、直遥は別室へと連れて行かれギャーギャーと泣き叫ぶことになる。ということで彼の手足は針の刺し跡だらけになってしまった。

入院生活は子供もたいへんだが、それ以上に親がたいへんである。幼稚園くらいの子供であれば付きっきりの必要はないだろうが、相手は生後7ヶ月の赤ちゃん。腹が減れば泣くし、うんちもおしっこもしたいときにする。だからミルクをやったりおしめを替えたりあやしたりと、誰かが付き添っていなければならない。
私は会社員なので平日は当然ながら母親が付き添うことになる。夜はどうするかというと、大部屋では同じベッドに添い寝ということになる。大人用のベッドだがそれほど大きくないので親は寝返りもうてない。妻よ、疲労で倒れずに頑張ってくれ。


はじめての入院:はじめての添い寝(5月22日)
会社員である私としては平日はなるべく仕事を早めに終えて病院に直行。面会時間(〜20時)が終わるまでミルクをやったり多少はお手伝いをする。そして土曜日は午前中付き添ったあと一度家に帰り、夜は妻に替わって私が添い寝。
病室は4人部屋だが息子のベッドの隣は患者が入っておらず、ベッド2つ分の空間に1つのベッドが置かれているわけで、ゆったりとしている。だからあまり神経を使わずに眠れるだろう、と21時の消灯と同時に私はベッドに入る。うつらうつらしていると22時頃急に看護婦さんの声。「隣に急患が入りますからベッドを動かしますよ。」げげげ。。
しばらくすると患者(1歳の子供)とともに両親や医者が入ってくる。聞こうとしなくても声が耳に入ってくる。子供が入浴中にひきつけを起こしたというのだ。かなりの熱もあるらしい。子供は泣き叫んでいるわけではないが、たまに呻き声が聞こえる。そうこうしているうちにうちの息子が目を覚ました。ぱっちりと目を開けてきょろきょろとしている。
目を合わせるとまずいような気がして私は何故か寝たふりをする。まさか腹減ったと泣いたりするなよな、隣も取り込んでいるのだし、と祈るばかり。

こんな感じで私のはじめての添い寝の夜は過ぎていったのである。

はじめての入院:やっと退院(5月24日)
息子は水曜日に入院ししばらくは良くも悪くもならない。それが日曜日の夕方くらいから目に見えて容体がよくなってきた。咳もだいぶおさまり、ぜえぜえも消えてきた。
そして退院できたのは火曜日(24日)の午後。静かだった我が家にようやく3人が揃った。たいへんだったけれど(一番たいへんだったのはもちろん妻)ともかくも無事退院だ。直遥も入院の最初の頃は泣いてばかりいたが、次第に体調も回復し、最後のほうはにこにこと愛嬌を振りまいていた。私など入院など生まれてこのかたしたことがないが、息子は生後7ヶ月にして1週間の入院だ。小児科でも最年少入院患者だった。たいしたもんだ。よしよし、こうして揉まれて強くなっていくのだよ、直遥君。

高い高いは楽しいね
私には姉が2人いる。そんなに仲がよいわけではないが、下の姉の子供は双子(女の子)で小さい頃はよく可愛がったものだ。
当時私はその姪たちから「高い高いのおじさん」と呼ばれていた。何故かというと、子供もたちを抱っこして放り上げるように高い高いをしてあげたからだ。
最近になって我が息子に高い高いをやってあげると喜ぶようになった。しかし、当時と違ってかなりしんどい。腰が痛くてそう何回もできないのだ。息子の体重が重すぎるような気もするが、やはり体力の衰えということなのだろうか。(泣)

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