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★授乳哀話その1

Photography by Wisteria Field
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2004年11月
妻帰る。。(113日)
 前回ペンをとってから1週間が経過した。普通の出産だと病院に4泊だが妻は経過が芳しくなく8泊し、ようやく10月29日に退院した。退院したあとしばらくは妻の実家(中野)で過ごすことになり、退院した当日に中野の実家に母子で向かったわけだ。
 まあ普通は出産後しばらくは妻の実家で過ごすようで、夫の本音を代表して言わせてもらえれば、「ああ、しばらくのんびりできる。」であろう。もちろん妻の前でこんなことは言えないが。
 私の会社の同僚の奥さんは出産後1年間九州の実家で子育てしていたという。そして1年後に母子が戻ってきたときに子供は歩いて!いたそうだ。これは極端なケースだが、妻の実家子育ては男にとってとてもありがたいものなのだ。
 ところが私の妻はなんと実家に4泊しただけで11月3日に自宅に帰ってきてしまった。親子喧嘩をしたらしいのだ。(注:妻と妻の母の親子喧嘩)2人とも悪い人間ではないのだが、ちょっと喧嘩っぱやいのである。
 私の安息の日々はたったの4日で終ってしまった。(泣)

★名付けの苦しみ(11月4日)
 実は妻も私も女の子が希望だった。今の時代は女のほうが有利だし、なにしろ女の子のほうが可愛いから、まあそんな理由だ。だから女の子の名前はいろいろと考えていた。妻のお姉さんの子供が「みらい」ちゃんなので、ウチは「かこ」ちゃんなんていいななんて。(たしかあの江川卓氏の子供は「さき」と「あと」だった。)
 ところが5月か6月に医者に性別を教えてもらったところ男の子だと判明した。ちょっと残念。男でも女でも健康に生まれてくれさえすれば、と思い直し、名前も考え始めた。
 よく姓名判断とか画数を気にする人がいるが、そんなのは無視して考え始めた。私はゴルフが大好きなのでゴルフにちなんだ名前にしたかった。そこで考えた。ゴルフで大事なのは真っ直ぐに飛ばして、フェアウエイ(道)をキープすることだから、「直道」なんてどうだろうか。尾崎直道プロはファンというほどではないが、あのガッツには好感を持っていたし。もう夫婦とも直道に決まったような気になって、お腹の子供にもずっと直道と呼びかけていた。
 出産も間近な頃、会社の後輩が画数で占う姓名判断の簡単なソフトをメールで送ってきてくれた。これが悩むきっかけになってしまった。俺はそんなの気にしないんだよ、と思いつつためしに自分の名前を入れてみると素晴らしくよい結果。妻の名前を入れてもかなりいい。よし、直道だ、と勇んで入力したらこれがかなり悪い。それで悩んでしまった。やっぱり俺も父親だ。そんなことで子供の将来が変わるわけもないが、できれば運のよさそうな名前を付けてやりたい。
 生まれてからも悩み続け他の名前も考えてみたが、この「ナオミチ」という響きにもう慣れてしまっている。そこで考えたのが「直遥」。ある本に「遥」という文字は「ミチ」とも読めると書いてあったのだ。この「直遥」だと画数的にもまあまあ。ゴルフでも真っ直ぐに遥かかなたに飛ばせばドラコンだ。ゴルファーとしてはとても縁起がいい。(笑)
 ということで出生届けの締切日(生後2週間)にようやく区役所に届けを出した。ちなみに、私の両親には「遥かな夢に向かって真っ直ぐに歩んでほしい。三千代さん(母)から「ミチ」の音をもらった。」と言っている。これもけっして嘘ではない。

★授乳哀話その1(11月18日)
 多くの女性は母乳のようだから、子育て経験のある男性でも生まれたばかりの赤ん坊が何時間おきにミルクを飲むのかなんてあまり記憶にないだろう。というかその当時もあまりそういうことは把握していなかったはずだ。夜泣きをしてもお母さんが母乳をあげるだけで、お父さんは夢うつつで、うるせえなぁなどと思うだけだろうから。
 私の場合は@妻の母乳不出、A自宅での子育て、B妻の体調不良(貧血)という3つの悪条件が重なり、夜中の授乳に関しては主担当者になってしまった。(泣)
 生まれたての赤ん坊はほぼ3時間おきにミルクを欲しがって泣く。夜中でもこのペースは変わらない。夜11時に妻がミルク(粉ミルク)をやり、そのあとの2時と5時は私がミルクをやるというのが通常のパターンだ。子供は夫婦とは別の部屋で寝ているがミルクが欲しくなると呻き声をあげ始め、だんだんとその声が泣き声へと変わっていく。
 最初のうちはつらかったがが、慣れてくるともう子供の泣き声で条件反射のように目が覚める。そしてふらふらと起き上がり、ミルクをあげるのである。私は以前から早起きのタイプで、5時に授乳するとそのまま起きてしまう。毎日寝不足状態でのサラリーマン生活はけっこうしんどいのである。

★授乳哀話その2(11月25日)
夜中の授乳もだいぶ慣れてきたある晩のこと。夜中になって例により赤ん坊が呻き出した。まだ泣き声にまで至っていないので私が布団で待機していると、妻の「早くミルクあげたら。眠れないじゃないの。」といういらいらとした声。「俺は気づいていなかったわけではない。タイミングを計っていただけだ。」と抗議したいところだが、ぐっと我慢して布団から出た。
 直遥にミルクをやりながらふと思った。「眠れないから早くミルクやれっていうセリフは普通は旦那(夫)のセリフだぞ。うーん、なにかがおかしい。。。」
 さすがに妻も言い過ぎたと思ったらしく、朝起きてきてすぐに私に謝ったのであった。
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